大月遺跡(読み)おおつきいせき

日本歴史地名大系 「大月遺跡」の解説

大月遺跡
おおつきいせき

[現在地名]大月市大月二丁目

桂川と笹子ささご川の合流点に近い右岸の河岸段丘上、標高約三六六メートルに位置する。明治三四年(一九〇一)の県立都留つる中学校(現都留高等学校)校舎建設の際に遺物出土が確認され、昭和二年(一九二七)には当時の都留中学校校長による発掘調査が行われた。さらに富士山麓電気鉄道(現富士急行線)の工事に際しての遺物出土などもあり、昭和初期までの段階で現都留高校一帯は縄文時代中期の遺跡としてすでによく知られていた。さらに同高校校舎の改築などにより同五〇年・五二年にも発掘調査が行われ、縄文時代中期と奈良時代の住居跡が確認されている。平成六年(一九九四)には既存のプールを取壊し体育館建設が行われることに伴い約三〇〇〇平方メートルが調査された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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