大弁は訥なるが如し(読み)ダイベンハトツナルガゴトシ

デジタル大辞泉 「大弁は訥なるが如し」の意味・読み・例文・類語

大弁だいべんとつなるがごと

《「老子」四五章から》人の心を動かすようなすぐれた弁舌家は、余計なことを言わないから、かえって口べたのようにみえる。
[類語]大賢たいけんなるが如し大知たいちは愚の如し大巧たいこうせつなるが如し大勇たいゆうきょうなるが如し良賈りょうこは深く蔵してむなしきが如し能ある鷹は爪を隠す上手の猫が爪を隠す飛鳥ひちょうつや其の首を

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「大弁は訥なるが如し」の意味・読み・例文・類語

だいべん【大弁】 は 訥(とつ)なるが如(ごと)

(「老子‐四五章」の「大巧拙、大弁如訥」から) すぐれた弁舌家は軽口をきかないから、むしろ口べたのように思われるということ。〔文明本節用集(室町中)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android