大延坪島事件(読み)だいえんぺいとうじけん

百科事典マイペディア 「大延坪島事件」の意味・わかりやすい解説

大延坪島事件【だいえんぺいとうじけん】

延坪島(ヨンビョンド)は韓国京畿湾北西部の有人の島で大と小の二島の総称。南北軍事境界線に近い。2010年11月23日午後,北朝鮮人民軍が突如大延坪島に向けて砲撃を開始。砲弾約170発のうち80発が同島に着弾し,韓国海兵隊員2名と民間人2名が死亡,海兵隊・民間人合わせて19名が負傷家屋山林火災にあった。韓国政府はただちに住民を仁川市に避難させ,反撃した。韓国の軍事訓練と,予定されていた韓米合同軍事訓練に対する,北朝鮮軍反発牽制の現れと見られる。
→関連項目大韓民国朝鮮民主主義人民共和国

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android