大島伯鶴(読み)おおしまはっかく

精選版 日本国語大辞典 「大島伯鶴」の意味・読み・例文・類語

おおしま‐はっかく【大島伯鶴】

講談師本名は保利。実父伯鶴から離れ、松林伯円もと修行。本格的芸風と新鮮な演出昭和の講談界をリードした。明治一〇~昭和二一年(一八七七‐一九四六

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大島伯鶴」の意味・わかりやすい解説

大島伯鶴
おおしまはっかく

講釈師

初代

(1857―1912)本名大島光利。2代目松林(しょうりん)伯円の四天王の一人といわれ、松林伯鶴を名のるが、3代目伯円襲名問題で松林を返し、1903年(明治36)本姓を名のる。足尾鉱毒事件など新聞読みを得意とした。

[延広真治]

2代

(1877―1946)本名大島保利。初代実子。親子では本格的修業ができぬと一時旭堂(きょくどう)南慶に預けられ、小伯鶴より2代目を襲名。邪道視もされたが素人(しろうと)受けする明るい芸風で、『寛永(かんえい)三馬術』『快男子』などを得意とし、ラジオを通じ、全国で絶大な人気を博し、お座敷をもっぱらとした。

[延広真治]

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