大宮子易両神社(読み)おおみやこやすりようじんじや

日本歴史地名大系 「大宮子易両神社」の解説

大宮子易両神社
おおみやこやすりようじんじや

[現在地名]小国町大宮

大宮の南部、増岡ますおかとの境にあり、旧郷社。祭神大己貴命国常立尊ほか三柱。単に大宮子易神社、小国子易神社とも称される。社伝によれば和銅五年(七一二)駿河国周智しゆうち事任ことたて神社(現静岡県周智郡森町の小国神社、主祭神は大己貴命)の分霊を当地に勧請、小国一宮とし、正和年中(一三一二―一七)小国宮原みやはらにあった国常立尊・木花咲耶姫命など四柱を祀る子易神社を合祀、小国郷の総社とされたと伝える。近世、米沢藩主上杉氏代々の崇敬厚く、天保七年(一八三六)の棟札には「奉建一宮大明神」「奉再建二宮明神」「上杉弾正大弼当役屋将近藤五郎左衛門」などと記される。古くから安産子育て・子授けの神として近郷の信仰を集め、大宮子易講は置賜地方ばかりでなく、越後岩船いわふね郡・蒲原かんばら郡方面まで広がり今も続いている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「大宮子易両神社」の解説

大宮子易両神社

山形県西置賜郡小国町にある神社。「おおみやこやすりょうじんじゃ」と読む。和銅年間の創祀と伝わる。祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)、国常立尊(くにのとこたちのみこと)、高皇産霊尊(たかひむすひのみこと)、神皇産霊尊(かみむすひのみこと)、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)。安産、子育ての神として知られる。

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