大学頭(読み)ダイガクノカミ

デジタル大辞泉 「大学頭」の意味・読み・例文・類語

だいがく‐の‐かみ【大学頭】

律令制で、大学寮長官。従五位上相当。学生がくしょう試験釈奠せきてんのことを管掌
江戸時代昌平坂学問所の長官。元禄4年(1691)林信篤鳳岡)が任命され、以後代々林家が世襲

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百科事典マイペディア 「大学頭」の意味・わかりやすい解説

大学頭【だいがくのかみ】

令制下では大学寮の長官で従五位上相当官。江戸時代には昌平黌昌平坂学問所)の長官。1691年林信篤が昌平坂聖堂祭酒職に任ぜられ,大学頭を称したのに始まり,幕末まで代々林家が世襲。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「大学頭」の解説

大学頭
だいがくのかみ

江戸幕府の官名の一つ。律令制下の大学寮長官の名称にちなむ。1691年(元禄4)江戸湯島の聖堂が竣工した際に林家の当主林鳳岡(ほうこう)が任じられたのをはじめとし,代々の林家の当主に世襲的に与えられた。林羅山以来,幕府儒者の仕官形態は僧形僧位であり,大学頭への叙任剃髪中止とともに儒者の社会的地位向上の一環と意義づけられる。

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旺文社日本史事典 三訂版 「大学頭」の解説

大学頭
だいがくのかみ

②江戸幕府の職名
①律令制下,大学寮の長官。
1691年,林鳳岡 (ほうこう) (信篤)が任ぜられ,幕府の聖堂学問所を統轄。以後代々林家 (りんけ) が世襲した。

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