大子(読み)オオイコ

デジタル大辞泉 「大子」の意味・読み・例文・類語

おおい‐こ〔おほい‐〕【大子】

長女敬称
「故御息所みやすんどころ御姉、―にあたり給ひけるなむ」〈大和・一四二〉

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精選版 日本国語大辞典 「大子」の意味・読み・例文・類語

おおい‐こ おほい‥【大子】

〘名〙
貴族の長女をうやまっていう語。大君(おおいぎみ)。また、一般に長女。
※大和(947‐957頃)一四二「故御息所の御姉、おほいこにあたり給ひけるなむ」
② 一番上の子。長子。〔改正増補和英語林集成(1886)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「大子」の意味・わかりやすい解説

大子[町] (だいご)

茨城県久慈郡の町。人口2万0073(2010)。県の北西端に位置し,栃木・福島両県と接する。八溝山地の山間部を占め,中央を久慈川が南流する。古くは依上(よりかみ)保の地域に含まれ,文禄年間(1592-96)までは陸奥国白河郡に属した。久慈川と押川の合流点に位置する中心集落の大子は,近世には南郷街道の宿場町として栄え,市が開かれていた。主産業は農業で,コンニャク,茶,タバコなどの栽培畜産が行われる。袋田地区は袋田滝や久慈川の渓谷を中心とする奥久慈の観光地で,袋田温泉,大子温泉,常陸湯沢温泉があり,奥久慈県立自然公園に指定されている。JR水郡線が通じる。1960年の人口は4万人をこしたが,その後,人口流出が続いている。
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普及版 字通 「大子」の読み・字形・画数・意味

【大子】たいし

太子

字通「大」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の大子の言及

【冬至】より

…【内田 正男】
[民俗]
 植物の生長がとまったり太陽の光が衰えてくることは不安なことで,太陽復活を願って大火をたいたり,神々の来臨を仰いで危機脱出をはかろうとする祭りが冬至の前後に行われる。太陰太陽暦(旧暦)においてはほぼ霜月下弦の日を冬至に該当させ,この夜大子(おおいこ)という神の子が人々に幸いや新たな生命力を与えて再生を促すために各地を巡遊するという信仰があった。これは西洋のサンタ・クロースの伝承にもつながるもので,日本では弘法大師と結びつけ,大師講の行事としているところが少なくない。…

※「大子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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