大和尚・大和上(読み)だいおしょう

精選版 日本国語大辞典 「大和尚・大和上」の意味・読み・例文・類語

だい‐おしょう ‥ヲシャウ【大和尚・大和上】

〘名〙
① 徳の高い、すぐれた僧。名僧。また、和尚尊称
僧侶の位。法印大和尚位のこと。
身体の大きくたくましい僧。
江戸時代茶道などの偉い師匠。大先生
黄表紙・高漫斉行脚日記(1776)中「しゃの湯ではおれも大おしゃうだが」

だい‐わじょう ‥ワジャウ【大和尚・大和上】

〘名〙 (「わ」は「和」の呉音真言法相律宗で用いる読みかた)
戒和上としての最高を意味する尊称。鑑真に贈られたものを最初とする。
※観智院本唐大和上東征伝(779)「天平勝宝六年甲午正月一二日丁未、副使従四位上大伴宿禰胡麻呂奏、大和上到竺志太宰府」

だい‐かしょう ‥クヮシャウ【大和尚・大和上】

〘名〙 (「か」は「和」の漢音天台宗で用いる読みかた) ⇒だいおしょう(大和尚)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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