大和(新潟県)(読み)やまと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大和(新潟県)」の意味・わかりやすい解説

大和(新潟県)
やまと

新潟県南東部、南魚沼郡(みなみうおぬまぐん)にあった旧町名(大和町(まち))。現在は南魚沼市の北部を占める一地区。1956年(昭和31)浦佐(うらさ)、藪神(やぶかみ)、大崎、東(ひがし)の4村が合併して大和村と改称、1962年町制施行。2004年(平成16)六日(むいか)町と合併して市制施行、南魚沼市となる。旧町域は、六日町盆地北端に位置し、南北に魚野(うおの)川が流れる。JR上越線、上越新幹線、国道17号、291号が通じる。浦佐地区は裸押合祭(はだかおしあいまつり)で有名な毘沙門堂(びしゃもんどう)(普光寺)の門前町として発達し、近世は三国(みくに)街道の宿場町として栄えた。魚野川右岸の大崎地区は越後三山只見国定公園(えちごさんざんただみこくていこうえん)中の八海山(はっかいさん)の登山口で、八海山登拝講中の社務所もあり、広大な水無(みずなし)川の八色原(やいろっぱら)扇状地も広がる。上越新幹線の開通で浦佐駅が設置されて急激に都市化が進む。八色原には国際大学や北里(きたさと)大学保健衛生学院が開設している。観光開発にも力が注がれ、八色スイカが名産である。

[山崎久雄]

『『大和町史』全2巻(1972、1981・大和町)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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