大勇（読み）たいゆう

精選版 日本国語大辞典

たい‐ゆう【大勇】

〘名〙 (形動) (「だいゆう」とも) 見かけだけでない、真の勇気。大事に当たって発揮される勇気。また、そのような勇気のあるさま。

※文明本節用集（室町中）「大勇(タイユウ)不_レ忮〔荘子〕」

※別れ霜（1892）〈樋口一葉〉六「小節に関はらぬが大勇(ダイユウ)也」 〔孟子‐公孫丑・上〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

たい‐ゆう【大勇】

《「だいゆう」とも》本当の勇気。真に必要なときにあらわす勇気。⇔小勇。
「小節に関わらぬが―也」〈一葉・別れ霜〉
[類語]勇・勇気・小勇・蛮勇・暴勇

出典　小学館

普及版 字通

【大勇】たいゆう

真の勇。〔孟子、公孫丑上〕吾(われ)嘗(かつ)て大を夫子(ふうし)に聞けり。自ら反（顧）して縮(なほ)からずんば、(かつくわんはく)（卑服の人）と雖も、吾惴(おそ)れざらんや。自ら反して縮からば、千人と雖も吾かん。

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出典　平凡社「普及版 字通」