精選版 日本国語大辞典 「大前」の意味・読み・例文・類語
おお‐まえ おほまへ【大前】
〘名〙
① 神または天皇の前の意を尊んでいう語。御前(みまえ)。広前(ひろまえ)。
③ ずっと以前のこと。
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)三「布初━大まへの事ぞ」
⑤ 資産のある家。たいけ。
※人情本・孝女二葉錦(1829)初「どんな大(オホ)めへな所へ往ても、亭主が悪いと苦労もおほし」
※売卜先生安楽伝授(1796)下「遊所にては大まへに銀をよう遣ふ」
⑦ 大型和船の中棚の船首部の名称。伊勢、関東、東北にかけて多く用いられる呼称。一般には四通(よとおり)、大継(おおつぎ)という。〔今西氏家舶縄墨私記(1813)〕
おお‐さき おほ‥【大前】
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