精選版 日本国語大辞典 「大休正念」の意味・読み・例文・類語
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鎌倉時代の臨済(りんざい)宗の来朝僧。大休派(仏源(ぶつげん)派)の祖。中国温州(浙江(せっこう)省)永嘉(ようか)の人。初め霊隠(りんにん)寺の東谷妙光(とうこくみょうこう)(?―1253/1254)に師事し、のち石渓心月(しっけいしんげつ)(?―1255)に法を嗣(つ)ぐ。先に帰朝していた同門の無象静照(むぞうじょうしょう)(1234―1306)の推薦により、北条時宗(ほうじょうときむね)の招きを受けて、1269年(文永6)来日。蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)の厚遇を受け、禅興寺、寿福寺、建長寺、円覚(えんがく)寺に歴住、浄智寺(じょうちじ)を開創した。時宗のほか、貞時(さだとき)や時宗の弟宗政(むねまさ)(1253―1281)らと交渉をもち、鎌倉武士に多大な感化を与えた。正応(しょうおう)2年11月75歳で示寂、仏源禅師と諡(おくりな)された。『語録』6巻がある。
[石川力山 2017年3月21日]
(佐藤秀孝)
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