大三島(島)(読み)おおみしま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大三島(島)」の意味・わかりやすい解説

大三島(島)
おおみしま

愛媛県北部、芸予諸島中最大の島。今治(いまばり)市上浦(かみうら)町地区と同市大三島町地区からなる。周囲約59キロメートル、面積64.53平方キロメートルで、最高峰は鷲ヶ頭(わしがとう)山(436メートル)。両地区の境界は脊梁(せきりょう)山地で、これらの山地は領家(りょうけ)変成岩や細粒花崗(かこう)岩からなり急傾斜をなすが、標高100メートル以下の地帯では、花崗岩風化でできた砂質土壌で緩傾斜となり、乾燥地形の一種であるペディメントとする説もある。傾斜地では柑橘(かんきつ)類の栽培が盛んである。大三島橋(1979年完成)が伯方(はかた)島と、多々羅(たたら)大橋(1999年完成)が生口(いくち)島と結び、それぞれ本州四国連絡橋尾道(おのみち)―今治(いまばり)ルート(西瀬戸自動車道=瀬戸内しまなみ海道、1999年5月全通)の一部をなす。人口7838(2000)。

[深石一夫]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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