夜泣き・かんの虫(読み)よなきかんのむし

食の医学館 「夜泣き・かんの虫」の解説

よなきかんのむし【夜泣き・かんの虫】

《どんな病気か?》


 乳児夜泣きは、昼夜の生活リズムがつくられていくときに起こります。
 また昼寝をしすぎて、夜眠れないために起こることもあります。ですから日中は、よく遊ばせるようにしてください。
 かんの虫は、興奮しやすい子どもに多く、夜泣きや歯ぎしりなどの症状がみられます。

《関連する食品》


〈鎮静作用のあるカルシウム、カゼインを含む食品を〉
○栄養成分としての働きから
 夜泣きもかんの虫も、どちらも精神状態が不安定なときに起こりやすくなるので、鎮静作用のある食品が有効です。
 牛乳イワシに含まれているカルシウムには、神経のいらだちを抑えて精神を安定させる作用があります。
 また、牛乳や乳製品に含まれているカゼインには神経の興奮を鎮める働きがあり、カルシウムの吸収も高めてくれます。ホットミルクに、カルシウムを含んだ黒砂糖を少量混ぜて、寝る前に飲ませるといいでしょう。
 ただし砂糖のとりすぎは、逆に興奮しやすくなるので注意してください。日ごろから、ジュースや菓子類など、甘いものを与えすぎないようにすることもたいせつです。
○漢方的な働きから
 シソの葉やユリ根が有効です。
 シソの葉には神経の高ぶりやイライラを抑える働きがあります。乾燥させた葉をお茶にして飲ませるといいでしょう。
 ユリ根は、興奮などの症状にもよく効きます。はちみつを少量加えて蒸(む)したものを、寝る前に食べさせると効果的です。

出典 小学館食の医学館について 情報

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