夜床(読み)ゆとこ

精選版 日本国語大辞典 「夜床」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐とこ【夜床】

〘名〙 「よどこ(夜床)」の上代東国方言。
万葉(8C後)二〇・四三六九「筑波嶺小百合(さゆる)の花の由等許(ユトコ)にも愛(かな)しけ妹そ昼も愛しけ」

よ‐どこ【夜床】

〘名〙 (「よとこ」とも) 夜寝る床。ねどこ。ふしど。
書紀(720)仁徳二二年正月・歌謡「衣こそ 二重も良き さ用廼虚(ヨドコ)を 並べむ君は 恐(かしこ)きろかも」

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デジタル大辞泉 「夜床」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐とこ【夜床】

「よどこ」の上代東国方言。
筑波嶺つくはねのさ百合ゆるの花の―にもかなしけ妹そ昼もかなしけ」〈・四三六九〉

よ‐どこ【夜床】

夜寝る床。寝床
「ぬばたまの―も荒るらむ」〈・一九四〉

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