夜伽(読み)よとぎ

精選版 日本国語大辞典 「夜伽」の意味・読み・例文・類語

よ‐とぎ【夜伽】

〘名〙
① 一晩中寝ないでそばにつきそうこと。また、それをする人。
※俳諧・鸚鵡集(1658)八「有明は世界の人のかな〈好高〉」
② 女が男に従って共寝すること。のとぎ。
※雑俳・童の(1754‐75)一「夜とぎにかよふ顔を毒断
死者のそばで、夜通し寝ないで守ること。通夜(つや)
※初年兵江木の死(1920)〈細田民樹〉五「少し横におなんなさい、その為に私達が交る交る夜伽(ヨトギ)をするのですから」

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デジタル大辞泉 「夜伽」の意味・読み・例文・類語

よ‐とぎ【夜×伽】

主君のため、病人のためなどに、夜寝ないで付き添うこと。また、その人。
女が男のに従って夜の寝をすること。
通夜つやに死者のかたわらで夜どおし過ごすこと。また、通夜。
[類語]性交交合情交セックスファックエッチ交接交尾性行為房事同衾共寝性交渉性生活夫婦生活合歓関係一儀寝る抱く枕をわす夜の営み

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世界大百科事典内の夜伽の言及

【通夜】より

…夜伽(よとぎ)ともいい,近親者が死者のそばにあって一晩をあかすこと。現在では夜の7時ころに行う簡単な仏事をさしている。…

※「夜伽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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