夜さり(読み)ヨサリ

デジタル大辞泉 「夜さり」の意味・読み・例文・類語

よ‐さり【夜さり】

《「さり」は来る、近づくの意を表す動詞「去る」の連用形から》
夜になるころ。夜。ようさり。
「私などは―店をしまいますると」〈鏡花・草迷宮〉
今夜。今晩。
大納言―斬らるべう候ふなれば、成経も同座にてこそ候はんずらめ」〈平家・二〉
[類語]小夜さよよい暮夜ぼや夜間夜中やちゅう夜分やぶん夜陰やいん夜半よわ夜中よなか夜半やはんナイト

よう‐さり【夜さり】

《「よさり」の音変化》夜。また、夕方。よさり。
「けふなむとて、―見えたり」〈かげろふ・中〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android