多幕物(読み)たまくもの

世界大百科事典(旧版)内の多幕物の言及

【一幕物】より

…他方,いわゆる一幕物の中にも場面の転換を含むものがある。普通に一幕物と呼ばれるのは近代以後の産物で,空間を限定し,連続した時間のうちに現実の断片を提示しようとするもので,多幕物のもつ規模を欠くかわりに,劇的緊張や密度において優れる。A.P.チェーホフ,J.A.ストリンドベリ,G.B.ショー,J.M.シング,E.G.オニール,T.ウィリアムズなどの作品がその例である。…

※「多幕物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」