外記政始(読み)げきのまつりごとはじめ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「外記政始」の意味・わかりやすい解説

外記政始
げきのまつりごとはじめ

毎年正月,御斎会 (ごさいえ) が終ったのちの吉日を選び,外記外記庁で政事始めに行う朝儀をいう。また,年首のほか新帝践祚後,改元後,新宮遷幸後などにも行われた。

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世界大百科事典(旧版)内の外記政始の言及

【外記政】より

…しかし《類聚符宣抄》のひく安和2年(969)2月2日の宣に,〈廃務休日のほか,何ぞ外記政無からん〉と述べ,ひと月に3,4日,多くとも7,8日しか行われないため,外記政の励行を命じている例からみると,外記政がしだいに行われなくなるようすがうかがえる。なお,年始,改元,廃朝の後にはじめて行うものを外記政始(まつりごとはじめ)といった。結政(かたなし)【米田 雄介】。…

※「外記政始」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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