精選版 日本国語大辞典 「外様・外方」の意味・読み・例文・類語
と‐ざま【外様・外方】
〘名〙
① そとのほう。ほかのかた。よそのほう。また、ほかから来ること。外来。
※能因本枕(10C終)三一九「よこさまにたてる三尺の木丁の前にゐたれはとさまにひねりのきて」
※浄瑠璃・平家女護島(1719)四「常に外様の男とは顔見合も法度にて」
※宇津保(970‐999頃)国譲上「とざまに交らひても恥なかりしは、はかなくて先づ隠れにき」
※沙汰未練書(14C初)「外様者 将軍家奉公地頭御家人等事也」
⑥ 直系ではなく傍系であること。また、その人。
ほか‐ざま【外様・外方】
〘名〙 (古くは「ほかさま」) ほかの方。他の方向。他の側。そとの方。
※竹取(9C末‐10C初)「中に心さかしき者、念じて射んとすれども、ほかさまへ行きければ」
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