外小友村(読み)そとおともむら

日本歴史地名大系 「外小友村」の解説

外小友村
そとおともむら

[現在地名]南外村外小友

南は平鹿ひらか八沢木やさわぎ村、東は山越え内小友うちおとも村、西は由利郡軽井沢かるいざわ村、北は南楢岡みなみならおか村に接する。南の平鹿郡八沢木村の保呂羽ほろは山に源を発する外小友川が途中で小河川を合わせて北流し、流域の洪積台地上や河岸段丘上に数多くの支郷が展開している。耕地は少なく、村の大部分山地である。

古くは大伴おおとも郷と称したと伝えられ、戦国期には小友と称していた。「奥羽永慶軍記」にも小友の名がみられる。中世の館として、しまの館・薬師堂やくしどう館・湯本ゆもと館・天神森てんじんもり館など、村内と推定されるものが多い。

慶長一六年(一六一一)検地が行われたが、詳細は不明。同年の保呂羽山別当伊豆守あての渋江内膳の差紙写(南外村誌)に外小友村とある。元和三年(一六一七)嶋田長兵衛あて向(ママ)近の差紙に「外小友村之内新開と心得申候、開次第急度開可申」とあり、特定地域を対象としない新開をはじめとして、一七世紀中頃までかなりの差紙が残り、活発な開発が行われた(南外村誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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