外作用(読み)がいさよう(英語表記)exogenic process

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「外作用」の意味・わかりやすい解説

外作用
がいさよう
exogenic process

地形形成作用のうち,その力の根源地球外部にあるもの。外的営力,外因的地質作用ともいう。根源は太陽の放射エネルギーにあり,これによって気象変化が起り,風,波,河流氷河,地下水などが浸食堆積などを行う。一般に起伏のある土地を低平化するように働き,外作用が長期間働くと浸食基準面 (河食の場合は海面) 近くに準平原と呼ばれる平坦面が形成される。これに対し,地形形成作用の原因が,火山地震など地球の内部にあるものを内作用という。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の外作用の言及

【浸食作用】より

…もとは〈おかし,むしばむ〉の意で侵と書いた。土地に働きかけて地形を変化させる作用(〈地形形成営力〉または〈地形営力〉という)のうち,内部から働く地殻運動や火山活動を内作用,外部から働く風,雨,河川,波などおもに太陽エネルギーに基づく作用を外作用とするが,浸食作用は後者に属する。外作用による地形営力は浸食,運搬,堆積の3作用から成る。…

※「外作用」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android