夕轟(読み)ゆうとどろき

精選版 日本国語大辞典 「夕轟」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐とどろき ゆふ‥【夕轟】

〘名〙
夕方、どこからともなく物音などが騒がしく聞こえること。また、その物音。
※新撰六帖(1244頃)一「帰るさの家路に急ぐ市に出てゆふとどろきの民の声かな〈藤原信実〉」
恋情などのために、夕暮れ方に胸がさわぐこと。
堀河百首(1105‐06頃)恋「慕ひ来る恋の奴の旅にても身のくせなれや夕とどろきは〈源俊頼〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android