夕映(読み)ゆうばえ

精選版 日本国語大辞典 「夕映」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐ばえ ゆふ‥【夕映】

〘名〙
① あたりが薄暗くなる夕方頃、かえって物の色などがくっきりと美しく見えること。
※宇津保(970‐999頃)楼上上「ゆふばえして、いといみじく色麗しう、はなやかにきよげに見え給ふを」
夕日の光をうけて美しくはえること。夕焼け
※俳諧・春鴻句集(1803頃)秋「夕栄や早稲の香包む日向藪」

ゆう‐ば・える ゆふ‥【夕映】

〘自ア下一(ヤ下一)〙 ゆふば・ゆ 〘自ヤ下二〙 夕日を受けて照り輝く。夕映えする。
山家集(12C後)上「つつじ咲く山の岩かげゆふばえて小倉はよその名のみなりけり」

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普及版 字通 「夕映」の読み・字形・画数・意味

【夕映】せきえい

夕ばえ

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