変額年金(読み)ヘンガクネンキン

デジタル大辞泉 「変額年金」の意味・読み・例文・類語

へんがく‐ねんきん【変額年金】

変額年金保険」の略。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「変額年金」の意味・わかりやすい解説

変額年金
へんがくねんきん

民間保険会社が販売している個人年金保険商品の一つ。契約者の払う保険料を保険会社が株や債券などで運用し、年金という形で契約者が受け取る商品。この年金額は運用実績に応じて増減するのが特徴。近年元本割れがおこらないなど最低保証をつけるタイプが主流になっている。また2002年(平成14)からの規制緩和によって、銀行とタイアップしたうえ銀行窓口で変額年金を販売するケースが増えた。ただ最低保証をつけたことなどから、契約者が払う保険料に占める手数料などのコストも高めで、契約者にとっては高利回りでの運用が期待できないことなどが指摘され始めた。また2008年秋以降の経済危機によって保険会社も最低保証の利回りすら達成できないなどのリスクを抱えるようになった。このため、変額年金の販売を停止する保険会社が相次いでいる。

[編集部]

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保険基礎用語集 「変額年金」の解説

変額年金

定額年金購買力デフレによって上昇し、インフレによって低下します。インフレによる難点を克服するため、合理的かつ安定的な購買力をもつ年金が模索され、変額年金が開発されました。変額年金は年金基金を普通株中心に投資しその運用成果を年金額に反映させることにより、年金の実質価値低下を防ぐことを狙ったものです。

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