変位疝(読み)へんいせん

世界大百科事典(旧版)内の変位疝の言及

【疝痛】より

…腸内に糞が停滞して,その部分の拡張または全閉をきたすと,腸運動が減退し,持続的な腹痛を起こし(便秘疝),生まれたばかりの雄子馬では胎便の停滞がよく見られ,元気なく,哺乳もできない場合がある。このほか,腸の変位をきたした腸捻転,腸重積,腸の一部が腸の別の部分へ巻きついたり,腸の一部がヘルニアとなって腔所に進入し血行障害を起こすことがある(変位疝)。腸管内へのガスの急激な鬱滞(うつたい)が起こり,腸で激痛を示すこともある(風気疝)。…

※「変位疝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」