変事（読み）へんじ

精選版 日本国語大辞典

へん‐じ【変事】

〘名〙 思いがけない出来事。かわった出来事。非常の事件。異変。事変。

※家伝（760頃）下「豊成仕至_二左大臣_一、爵入_二正二位_一、後坐_二変事知而不_一レ奏、降為_二大宰員外帥_一」

※花柳春話（1878‐79）〈織田純一郎訳〉五八「不意の変事を防がざる可からず」 〔史記‐高祖本紀〕

かわり‐ごと かはり‥【変事】

〘名〙 普通とは違った事柄。へんじ。

※婉という女（1960）〈大原富枝〉二「息もつけないようなこの不幸の襲来も、〈略〉こころはしゃぐ変りごとであったにちがいない」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

へん‐じ【変事】

ふつうでない出来事。思いがけない事件。異変。「変事が起こる」
[類語]奇跡・非常・緊急・急難・事変・事・事物・事象・物事・現象・出来事・余事・余所よそ事・他事・他人事・人事ひとごと・雑事・諸事・事件・時事・事柄・事故・異変・大変・急変・大事だいじ・大事おおごと・小事・細事・些事・世事・俗事・私事しじ・私事わたくしごと・用事・珍事・不祥事・アクシデント・ハプニング・センセーション

出典　小学館

普及版 字通

【変事】へんじ

異変。〔史記、太史公自序〕經事を守りて其の宜を知らず。變事にひて其の（変）を知らず。之れを言に被らしめて、敢て辭せず。

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出典　平凡社「普及版 字通」