売惜(読み)うりおしむ

精選版 日本国語大辞典 「売惜」の意味・読み・例文・類語

うり‐おし・む ‥をしむ【売惜】

〘他マ五(四)〙 値段騰貴するのを見越して、品物を売りひかえる。
社会百面相(1902)〈内田魯庵〉古物家「奴さん余程欲しかったと見えて、此方(こっち)が挨拶しないのを売惜むとでも思ったんでごはせう」

うり‐おしみ ‥をしみ【売惜】

〘名〙 売ることを惜しむこと。値段の騰貴するのを見越して、品物を売りひかえること。
火垂るの墓(1967)〈野坂昭如〉「いちはやく百姓売惜しみをはじめ」

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