声門音（読み）セイモンオン

デジタル大辞泉

せいもん‐おん【声門音】

左右両声帯の間で調音される音。無声声門摩擦音の［h］など。喉頭音。喉音。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

せいもん‐おん【声門音】

〘名〙 左右両声帯の間で調音される音。たとえば、ドイツ語 ein〔ʔain〕 の 〔ʔ〕 （破裂音）、日本語ハ 〔ha〕 の 〔h〕 （無声摩擦音）、ごはん 〔goɦaN〕 の 〔ɦ〕 （有声摩擦音）など。

出典　精選版 日本国語大辞典

世界大百科事典（旧版）内の声門音の言及

【子音】より

…(1)妨害の位置(調音の位置)は，上顎に付着する上位調音器官(上唇，上歯，歯茎，硬口蓋，軟口蓋，口蓋垂，咽頭)と，下顎に付着する下位器官(下唇，舌先，舌端，前舌，後舌，舌根)との組合せおよび声門から成る。これに基づき分類すれば，両唇音(上唇と下唇)，唇歯音(上歯と下唇)，歯音(上歯と舌先)，歯茎音(歯茎と舌先もしくは舌端)，硬口蓋歯茎音(歯茎後部と舌端)，硬口蓋音(硬口蓋と前舌)，軟口蓋音(軟口蓋と後舌)，口蓋垂音(口蓋垂と後舌)，咽頭音(咽頭壁と舌根)，それに声門音がある。(2)妨害の方法は，まず(a)上下の器官を接触させる場合で，それが完全ならば閉鎖音，部分的ならば側音となる。…

※「声門音」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」