壮丁学力検査(読み)そうていがくりょくけんさ

世界大百科事典(旧版)内の壮丁学力検査の言及

【学力】より

…(1)自由民権運動高揚期をはじめ政治の転換期に,政府とその周辺から繰り返し〈知育偏重〉批判が行われており,これは,知育によって向上した民衆の学力が政府批判につながることを恐れて行われた批判である。(2)1905年から42年まで徴兵検査のさいに行われた壮丁学力検査の結果によれば,天皇や国策に関する質問への正答率は高いが,科学的思考力の発達は抑えられており,国家権力へ奉仕する学力が期待されていたことがわかる。(3)多くの父母が,子どもたちが学力低下におちいっているのではないかと不安を抱き,学校教育のあり方に疑問を投げかけたのは,敗戦直後の教育改革期である。…

【学力テスト】より

…学校教育によって児童・生徒が学習し,獲得したものを測定しようとするテストで,アチーブメント・テストともいう。どれだけ学ぶことができるかその可能性を予測する適性検査aptitude testに対置される。その形式は,客観化されたペーパー・テストによるものが多く,20世紀初頭まで試験の際に用いられた口頭試問や論文体テストの恣意性と主観性を克服するため,アメリカにおいてE.L.ソーンダイクらによって開発されて以降急速に普及した。…

※「壮丁学力検査」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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