墨刑(読み)ぼっけい

精選版 日本国語大辞典 「墨刑」の意味・読み・例文・類語

ぼっ‐けい ボク‥【墨刑】

〘名〙 古代中国での五刑一つ前科を示すために、額や腕などに入墨を施すもの。ぼく
※書言字考節用集(1717)五「黥 イレズミ 又云。墨刑○刺其面墨塗之出〔尚書〕」 〔書経注‐呂刑

ぼく‐けい【墨刑】

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デジタル大辞泉 「墨刑」の意味・読み・例文・類語

ぼっ‐けい〔ボク‐〕【墨刑】

古代中国の五刑の一。額や腕などに入れ墨をするもの。ぼく。
[類語]入れ墨彫り物刺青タトゥーくりからもんもんげい文身ぶんしん入れ黒子ぼくろ黥首げいしゅ黥面げいめん筋彫り箚青さっせいギミックアクセサリー刻む彫る

ぼく‐けい【墨刑】

ぼっけい(墨刑)

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普及版 字通 「墨刑」の読み・字形・画数・意味

【墨刑】ぼくけい

入墨の刑。

字通「墨」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の墨刑の言及

【入墨∥刺青】より

…最近のアメリカでは入墨芸術を積極的に評価しようとする動きも見られる。身体装飾身体変工【横山 広子】
【日本】

[彫物]
 江戸時代には〈入墨〉の語は,墨刑(ぼくけい)のことで前科者と同義であり,風俗としての刺青は〈彫物(ほりもの)〉とよばれて区別されていた。江戸初期に関西の遊廓でおこった〈入れぼくろ〉の風習が彫物の風俗の始まりという。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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