20世紀日本人名事典 「増井 清」の解説
増井 清
マスイ キヨシ
大正・昭和期の畜産学者 東京大学名誉教授;名古屋大学名誉教授。
- 生年
- 明治20(1887)年9月14日
- 没年
- 昭和56(1981)年8月6日
- 出生地
- 静岡県
- 学歴〔年〕
- 東京帝大農科大学獣医学科〔大正4年〕卒
- 学位〔年〕
- 獣医学博士
- 経歴
- 東京帝大講師、助教授を経て、昭和10年教授として家畜解剖学講座を担当。農商務省畜産試験場技師を併任、有名な鶏の初生雛雌雄鑑別法を開発した。23年東大教授を退官し名誉教授となる。のち名大農学部に転じ、農学部長を務め、退官後名誉教授。この間、日本畜産学会長、日本遺伝学会長、日本学術会議会員、遺伝学研究所理事長などを歴任。その後増井家禽育種学研究所(現・家畜生物科学安全研究所)を設立し、初代理事長に就任。家畜解剖学、遺伝学の分野での基礎研究に数多くの業績をあげた。著書に「動物遺伝学」「家畜比較解剖学」「鶏の改良と繁殖」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報