増(漢字)

普及版 字通 「増(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 14画

(旧字)
人名用漢字 15画

[字音] ゾウ
[字訓] ます・ふえる・くわえる・かさねる

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
旧字はに作り、曾(そう)声。曾は(こしき)の初文で、こしきから湯気のあがる形。〔説文〕十三下に「(ま)すなり」という。は上下二器の重なるもので、層累の意がある。増は増大・増加の意に用いる。

[訓義]
1. ます、ふえる、くわえる、かさねる。
2. おおい、ゆたか。
3. たかい。

[古辞書の訓]
名義抄 マス・マサル・クハフ・カサヌ・カサナル・タカシ・スナハチ

[語系]
・曾tzngは同声。曾はtzingの初文。(層)dzngは層累。みな曾の声義を承ける語。

[熟語]
増益増援・増加増強増減・増広・増修・増城増殖増飾増進増截・増損・増多・増大増秩増添・増氷増補増奉増瀾増累
[下接語]
加増・急増・激増・歳増・修増・漸増逓増倍増累増

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android