塩野義製薬(株)(読み)しおのぎせいやく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「塩野義製薬(株)」の意味・わかりやすい解説

塩野義製薬(株)
しおのぎせいやく

古い歴史をもつ大手製薬会社。1878年(明治11)初代塩野義三郎(ぎさぶろう)(1855―1931)が和漢薬問屋、塩野義三郎商店を開業。1886年以降は洋薬に転換し、1910年(明治43)には塩野義製薬所を建設。1919年(大正8)に両者を合併して(株)塩野義商店を設立、43年(昭和18)には現社名に改称した。この間、インスリンをはじめ新薬の輸入にも力を入れた。第二次世界大戦後は1953年(昭和28)に総合ビタミン剤ポポンS、59年に持続性サルファ剤シノミン、69年に抗生物質ケフレックス、77年には抗乳腺腫瘍(にゅうせんしゅよう)剤チオドロールなどを発売。また独特のディテール活動など強い販売力を誇る。資本金213億円(2008)、売上高2143億円(2008。連結ベース)。

[中村清司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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