塩化ボルニル(読み)エンカボルニル

化学辞典 第2版 「塩化ボルニル」の解説

塩化ボルニル
エンカボルニル
bornyl chloride

endo-2-chloro-1,7,7-trimethylbicyclo[2.2.1]heptane.C10H17Cl(172.70).α-またはβ-ピネンにHClを作用させてつくるが,原料立体構造に依存した光学異性体がある.固体.融点132 ℃,沸点208 ℃.(-)-ピネンからは(-)-体が,(+)-ピネンからは(+)-体が得られ,+33.5°あるいは-33.2°(エタノール).水に不溶,エタノール,エチルエーテルに可溶.強いショウノウ様の臭いをもつ.[CAS 464-41-6]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android