塩を踏む(読み)シオヲフム

デジタル大辞泉 「塩を踏む」の意味・読み・例文・類語

しお・む

世間に出て苦労する。
「この浦の―・んで、老いてのはなしにもと思ふぞ」〈浮・一代男・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「塩を踏む」の意味・読み・例文・類語

しお【塩】 を 踏(ふ)

塩田で塩を踏む。転じて、塩田で塩を作る作業が過酷な労働であったところから、世間に出て苦労する。他人の間でつらいめにあう。塩をなめる。
梁塵秘抄(1179頃)二「我が子十余に成りぬらん、巫してこそ歩くなれ、田子の浦にしほふむと、如何にあま人集ふらん」

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