塚目村(読み)つかのめむら

日本歴史地名大系 「塚目村」の解説

塚目村
つかのめむら

[現在地名]古川市塚の目

江合えあい川と多田ただ川の中間の低平な水田地帯にあり、北は小泉こいずみ村・新田にいだ村、南は飯川いいがわ村・米倉よねくら村、東は古川村、西は渋井しぶい村と接する。この近辺の平野では、水田中のわずかな高まりに、居久根いぐねとよばれる厚い防風林に囲まれた屋敷や集落をかまえる。屋敷やしき青塚あおづか古墳があり、青塚地名について「封内名蹟志」は、中国漢代の王昭君の故事によるとしている。元徳四年(一三三二)二月二九日の足利高氏安堵状(上杉家文書)によれば、「下野国足利庄木戸郷、并陸奥国賀美郡青塚郷、鎌倉屋地等」が木戸宝寿に安堵されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報