塚廻り古墳群(読み)つかまわりこふんぐん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「塚廻り古墳群」の意味・わかりやすい解説

塚廻り古墳群
つかまわりこふんぐん

群馬県太田市にある古墳群で,現在7基から構成されている。うち4基は帆立貝式前方後円墳で,他の3基も墳形は明確でないが,帆立貝式と思われ,総体として箱式石棺を内部主体とする帆立貝式前方後円墳の古墳群といえる。いずれの古墳も埴輪をめぐらしてあり,円筒埴輪のほか,人物埴輪,器財埴輪動物埴輪 (馬) などが多数発見されている。しかもその配列が原位置のものが多く,上野国の古墳研究に重要な資料を提供しており,注目される。

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