塔頭・塔中(読み)たっちゅう

精選版 日本国語大辞典 「塔頭・塔中」の意味・読み・例文・類語

たっ‐ちゅう【塔頭・塔中】

〘名〙 (「ちゅう」は「頭」の唐宋音) 仏語
禅宗で、祖師開祖などの塔のある所。また、その院をつかさどる僧。
※正法眼蔵(1231‐53)供養諸仏「令韜(れいたう)禅師は、曹谿の塔頭陪侍して」
② 祖師や大寺高僧死後、その弟子が師徳を慕って塔の頭(ほとり)に坊を構えたところから転じて、大寺の内にある小院。わきでら。
※米沢本沙石集(1283)一〇末「老病に久く犯され、起居あたはずして、塔頭(タッチウ)にして療養す」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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