堤郷(読み)つつみごう

日本歴史地名大系 「堤郷」の解説

堤郷
つつみごう

嘉暦四年(一三二九)の「諏方上宮五月会(中略)御射山頭役結番之事」とある鎌倉幕府下知状案(守矢文書)に、「御射山左頭、東条庄内本郷・(中略)矢島・堤郷地頭等」とある。同年諏訪大社上社文書の大宮御造栄之目録にも「外垣一間、堤」があり、東庄ひがしじよう庄・檬原くぬぎはら庄の庄外で負担している。諏訪御符礼之古書の寛正四年(一四六三)五月会の条に、「流鏑馬加頭、堤郷、桜沢入道禅沢御符請取申候、神人居候之間ニ入道死去候、依無実子孫ニ一跡譲畢、(中略)二頭一頭成候」とあり、同書の応仁元年(一四六七)御射山の件に「加頭、堤郷桜沢秀頼」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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