堅磐(読み)カキワ

デジタル大辞泉 「堅磐」の意味・読み・例文・類語

かきわ〔かきは〕【×磐】

かたくしっかりとした岩。
常磐ときはに―に動かずさむ」〈・上〉
[補説]多くは、「ときわかきわ(常磐堅磐)」と熟して、永久に変わらないことを祝っていう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「堅磐」の意味・読み・例文・類語

かたしわ かたしは【堅磐】

〘名〙 堅い岩石。かきわ。
古事記(712)上「天の安河(やすのかは)河上の天の堅石(かたしは)を取り、天の金山の鉄(まがね)を取りて、鍛人(かぬち)天津麻羅(あまつまら)を求(ま)ぎて、伊斯許理度売命(いしこりどめのみこと)に科(おほ)せて鏡を作らしめ」

かちわ かちは【堅磐】

〘名〙 (「かたいわ」の変化した語) 堅い岩。堅く大きな岩。かきわ。
延喜式(927)祝詞(九条家本訓)「皇御孫(すめみま)の命の御世手長(たなが)の御世と、堅磐(カチハ)常磐(ときは)に斎(いは)ひまつり」

かきわ かきは【堅磐】

〘名〙 堅固な岩。永久に変わらないことを祝っていう語。かちわ。
※延喜式(927)祝詞(九条家本訓)「汝天穂比命は天皇命の手長(たなか)の大御世を堅石(カキハ)常石にいはひ奉(たてまつ)りて」

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