堅信式(読み)けんしんしき

精選版 日本国語大辞典 「堅信式」の意味・読み・例文・類語

けんしん‐しき【堅信式】

〘名〙
① ローマ‐カトリック教会における堅信秘跡洗礼を受けた者に按手(あんしゅ)と聖香油をもって、聖霊とその贈物とを豊かに受けさせ、完全なキリスト教信者とする式。堅信礼。信徒按手式。
② プロテスタント諸教会で、幼児洗礼を受けた者が、自己信仰を表明し、陪餐にあずかる資格をえるための式。信仰告白式。堅信礼。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の堅信式の言及

【堅信】より

…キリスト者の洗礼は,水と霊によるもの(《ヨハネによる福音書》3:5)であるから,洗礼は同時に聖霊を受けたことを表すが,堅信は聖霊の賜物によってさらに力づけられ,キリスト者として成人し,あかしの使命を与えられるものとして洗礼と区別され(《使徒行伝》8:16~17),キリスト教への入信を完成させるサクラメントと考えられている。堅信式は,堅信の典礼であって,堅信礼とも呼ばれる。聖霊の賜物を受けたしるしとして,司教または司祭は受ける者の上に手を置き(按手礼),聖香油(クリスマ)を塗って十字架を印す。…

※「堅信式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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