堂前古墳(読み)どうまえこふん

日本歴史地名大系 「堂前古墳」の解説

堂前古墳
どうまえこふん

[現在地名]高尾野町柴引

柴引しばひき北部、高尾野川左岸の沖積低地に臨む台地東縁部に位置する。弥生時代後期から古墳時代にかけての埋葬遺跡。町道工事によって発見され、昭和四六年(一九七一)と翌四七年に発掘調査が行われた。南九州特有の古墳時代の地下式板石積石室墓の一群一五基と、その祖型とみられる弥生時代の埋葬墓二基の合せて一七基が発見されている。弥生時代の一七号墓は縦一四四センチ、横八五センチ、深さ一三センチの隅丸長方形の土壙上を板石で葺き、その中央に長頸重弧文土器を副葬していて、古墳時代の地下式板石積石室墓の祖型とみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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