精選版 日本国語大辞典 「基線」の意味・読み・例文・類語
き‐せん【基線】
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三角測量では三角点を結んでできる三角形の辺と辺のなす角を測定して,これらの三角形をつなぎ合わせた三角網の形を決定していく。この三角網の大きさを決定するには,どこかに長さのわかった辺が一つ以上必要である。この長さのわかった辺を基線と呼び,この長さを測量することを基線測量と呼ぶ。日本の一等三角測量では数kmの基線を,25mのアンバー系合金製の基線尺と呼ぶ巻尺で測定していた。近年光が三角点間を往復する時間を測定して距離を求める光波測距儀が普及し,距離を手軽に高精度で測定することが可能となった。このため,日本では三角測量は1970年代前半から精度の点で有利な三辺測量に漸次移行し,70年代半ば以降には三辺測量方式にとってかわられた。三辺測量は三角形の3辺の長さを測定する方式であるから三角形の形と大きさは一意的に決定され,基線を必要としない。言いかえれば,三辺測量ではすべての辺が基線であると言える。光波測距儀による測距の精度も100万分の1程度に達しており,三角網の大きさを決定するものとしての基線は,日本ではその使命を終了したと言えよう。
→三角測量
執筆者:海津 優
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…(1)は形だけしかわかっていない三角網にスケールを与えるものであり,これにより三角網の大きさが決定される。この辺は基線と呼ばれ,基線測量により求められる。(2)と(3)は,天文測量により与えられる。…
※「基線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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