基地交付金・調整交付金(読み)きちこうふきんちょうせいこうふきん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「基地交付金・調整交付金」の意味・わかりやすい解説

基地交付金・調整交付金
きちこうふきんちょうせいこうふきん

基地交付金は、国が所有する固定資産のうち、米軍が使用する固定資産および自衛隊が使用する飛行場、演習場などの用に供する固定資産がある市町村特別区区域にあっては都)に対して、毎年度、予算で定める金額の範囲内で交付されるもので、正式には国有提供施設等所在市町村助成交付金という。1956年度(昭和31)に創設された市町村交付金の対象から、米軍などの使用する国有資産が除外されていたため、57年度に創設されたものである。

 調整交付金は、米軍基地所在市町村には、基地交付金のみでは十分に補填(ほてん)できない面がある(米ドル支弁資産は基地交付金の対象とされておらず、また米軍に係る市町村税非課税とされているなど)ことを考慮して、1970年度に国の予算措置により創設された。正式には施設等所在市町村調整交付金という。

大川 武]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android