培地(読み)ばいち

精選版 日本国語大辞典 「培地」の意味・読み・例文・類語

ばい‐ち【培地】

〘名〙 細菌その他微生物動植物組織を人工的にふやすために作られたもの。寒天ブイヨンなどが用いられる。培養基。〔癌(1955)〕

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デジタル大辞泉 「培地」の意味・読み・例文・類語

ばい‐ち【培地】

微生物や細胞培養のために用いる、養分などを含む液状固形物質培養基ばいようき

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百科事典マイペディア 「培地」の意味・わかりやすい解説

培地【ばいち】

培養基とも。培養に必要な栄養成分を含む液体,またはそれに寒天やゼラチンなどを加えて固形化したもの。微生物の培養には普通,ブイヨンやペプトン水を用いる。その他,普通培地では発育しにくい特殊な微生物が発育するように特殊成分を加えた特殊培地,各種微生物の混在する中から特定種だけを分離するための分離培地や選択培地などがある。

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栄養・生化学辞典 「培地」の解説

培地

 →培養基

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「培地」の意味・わかりやすい解説

培地
ばいち

培養」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の培地の言及

【培養】より

…微生物,動・植物の細胞,組織,器官を人工的に生育,増殖させること。
【微生物の培養】
 微生物の生育に必要なブドウ糖のような炭素源,ペプトンや硫酸アンモニウムのような窒素源,その他リン酸塩のような無機塩類,アミノ酸やビタミンのような生育因子などの栄養素を混合したものを培地culture mediumといい,微生物の培養に用いる。栄養素を水に溶かしたものを液体培地,それをゼラチンや寒天で固めたものを固形培地という。…

※「培地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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