(読み)はに

精選版 日本国語大辞典 「埴」の意味・読み・例文・類語

はに【埴】

〘名〙 きめが細かくてねばりけのある黄赤色の土。古代、これで瓦、陶器を作り、また、衣に摺りつけて模様をあらわし、丹摺(にずり)の衣を作った。埴土(はにつち)。へな。赤土黄土。ねばつち。粘土(ねんど)。はね。
古事記(712)上「鵜に化(な)りて、海の底に入り、底の波邇(ハニ)〈此の二字は音を以ゐる〉を咋(く)ひ出でて」

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デジタル大辞泉 「埴」の意味・読み・例文・類語

はに【×埴】

きめの細かい黄赤色の粘土。瓦・陶器の原料。また、上代には衣にすりつけて模様を表すのにも用いた。赤土。粘土ねばつち。へな。はにつち。
[類語]土壌土地大地壌土土砂赤土黒土緑土黄土凍土ローム粘土陶土壁土アンツーカー腐植土腐葉土シルト残土

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