城輪柵址(読み)きのわのさくし

精選版 日本国語大辞典 「城輪柵址」の意味・読み・例文・類語

きのわのさく‐し【城輪柵址】

山形県酒田市城輪・大豊田・刈穂にある古代城柵の跡。昭和六年(一九三一発掘。柵は一辺がほぼ七二〇メートルの正方形をなし、各辺の中間部に八脚門四隅に櫓(やぐら)、中央部には四棟の建物跡がある。出羽柵址とする説や出羽国府跡とする説もある。国史跡

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「城輪柵址」の意味・わかりやすい解説

城輪柵址
きのわのさくし

古代,東北辺境の蝦夷征討および拓地植民の拠点としての遺跡一つ面積約 0.5km2。築造年代は不明。山形県酒田市にある。

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世界大百科事典(旧版)内の城輪柵址の言及

【山形[市]】より

…山形県中央東部に位置する県庁所在都市で,県下一の商工業都市でもある。1889年市制。人口25万4488(1995)。山形盆地の南部に位置し,南は上山(かみのやま)市,北は天童市に接し,市域の東部は蔵王山頂を含む奥羽山脈,西は白鷹丘陵の山地である。奥羽山脈から西流する立谷(たちや)川や馬見ヶ崎(まみがさき)川は盆地東半に扇状地を形成し,中央平野部を北流する須川に注ぐ。気候は内陸性で気温の較差は大きいが,積雪量は年平均20~30cmで県内平地では比較的少ない。…

※「城輪柵址」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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