埋(漢字)

普及版 字通 「埋(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

(異体字)
18画

[字音] マイ・バイ
[字訓] うずめる

[説文解字]

[字形] 形声
正字はに作り、貍(まい)声。字はまた貍・埋に作り、いま埋の字を用いる。〔説文一下に「(うづ)むるなり。貍聲」とする。〔周礼春官、大宗伯〕に「貍沈を以て山林川澤を祭る」とあり、犠牲を埋めることを貍、水に投ずることを沈という。古くは盟書なども地に埋め、牲血をそそぐことが行われた。

[訓義]
1. うずめる、犠牲をうずめる。
2. 土中におさめる、かくす、ふさぐ。
3. うずもれる、おちぶれる。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕埋 宇豆牟(うづむ) 〔名義抄〕埋 ウヅム・カクス・チリ・アチ(ナ)ホル 〔字鏡集〕 ウヅム・フサグ

[熟語]
・埋・埋掩・埋怨・埋埋玉・埋蠱・埋光・埋香埋骨埋魂・埋書・埋照・埋祟埋葬埋蔵・埋頭・埋匿・埋殯・埋伏・埋覆・埋埋暮埋没・埋名・埋銘埋滅・埋幽・埋憂・埋斂
[下接語]
暗埋・営埋・埋・掩埋・深埋・塵埋・埋・幽埋・斂埋


18画

(異体字)埋
10画

[字音] バイ・マイ・リ
[字訓] うずめる・うめる・ふさぐ

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 形声
声符は貍(り)。貍は埋と通じ、埋葬の意がある。〔説文〕一下に「(うづ)むるなり」、(えい)字条十三下に「幽(ひそ)かに(うづ)むるなり」とあって、墳塋に犠牲を埋めることをいう。〔爾雅、釈天、祭名〕に「地を祭るをと曰ふ」とあり、また〔周礼、春官、大宗伯〕に「貍沈を以て山林・川澤を祭る」とみえ、地霊を祀る祭儀をいう。字はまた埋・貍に作る。

[訓義]
1. うずめる、うめる、かくす、おさめる。
2. ほうむる、まつる、うずめてまつる、山川をまつる。
3. ふさぐ、あなをふさぐ。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ウヅム・フサグ/埋 ウヅム・カクス・チリ・アナホル

[熟語]

[下接語]
・沈・幽

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android