垢穢(読み)くえ

精選版 日本国語大辞典 「垢穢」の意味・読み・例文・類語

く‐え ‥ヱ【垢穢】

〘名〙 あかがたまってよごれること。また、そのよごれ。こうあい。
日本往生極楽記(983‐987頃)聖徳太子「吾不垢穢。唯望人間、躍入口中

こう‐あい【垢穢】

〘名〙 あかとよごれ。あかがついてよごれていること。
聖徳太子伝暦(917頃か)上「妃曰、妾腹垢穢、何宿貴人。僧曰、吾不垢穢、唯望尠感人間」 〔隋書芸術伝・楊伯醜〕

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普及版 字通 「垢穢」の読み・字形・画数・意味

【垢穢】こうあい

あか。よごれ。〔隋書、芸術、楊伯醜伝〕高(楊伯醜を)召して與(とも)に語る。(つひ)に答ふる無し。~是(ここ)に於て被髮陽狂し、市里行す。形體垢穢、未だ嘗(かつ)て沐(しつもく)せず。

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